中古の給湯器って大丈夫?購入する際の注意点などを解説

中古の給湯器って大丈夫?購入する際の注意点などを解説

「給湯器を新しくしたいけどお金がない!」そんな時は中古給湯器を検討してみるのもひとつの方法です。ネットオークションを「給湯器 中古」などで検索してみると、驚くほど出品数があることがわかります。未使用品がある一方で要修理となっている給湯器もあるので慎重に選択したいところです。本記事では、中古の給湯器を購入しても本当に大丈夫なのか、また、中古品を選ぶ際にはどんな点に注意すべきなのか解説します。

中古の給湯器でも問題はない

「新品同様・格安!」というような中古の給湯器を見つけて「これはお得!でも、大丈夫?」などと不安に思っている人もいるでしょう。しかし、中古の給湯器でも次のポイントに注意すれば問題ありません。

中古の給湯器でも品番・型番が同じなら利用可能

現在使用している給湯器と同じ品番・型番であれば、たとえ中古でも十分利用できます。まずは給湯器本体に貼られている品番や製造年月日が記載されているシールを探してみましょう。

めったにないことですが、シールがはがれているようなら、給湯器を購入した業者に問い合わせてみるようにしてください。また、給湯器本体の写真をメーカーのお客様相談室などに送って調べてもらうという方法もあります。

品番・型番が違う場合、給湯器のスペックの確認を

ネットーオークションなどで同じメーカーの給湯器を見つけても飛びついてはいけません。メーカーは同じでも適合しない例はいくらでもあるからです。しかし、品番・型番が違っても以下のスペックが合致している場合、利用できる可能性はあります。

  • 号数
  • 設置場所
  • エコ機能の有無
  • 床暖房機能の有無
  • 給湯器本体から出ている配管の形状・本数

号数とは給湯器のお湯を出す能力のことで、家庭用だと16号~24号になるでしょう。また、給湯器の設置場所としては地面、壁面、PS(パイプスペース)などがありますが、地面用のものを壁面に取り付けることはできないので注意してください。

さらに、エコ機能の有無、床暖房機能の有無、給湯器本体から出ている配管の形状・本数などが合致すれば、品番・型番が違っても置き換えられる可能性はゼロではありません。この4項目を詳しくチェックしてみましょう。

室内リモコンは使いまわし不可。給湯器に合うものを買い直し

品番・型番が違ってもスペック的には交換可能な中古の給湯器を見つけたとしましょう。しかし、室内リモコンは買い替えになる点に注意してください。理由としては、リモコンは給湯器と対の存在だからです。

どんなに給湯器本体のスペックが近似していても異なる型番のリモコンは使い回せません。その結果「中古にした意味がない!」というほどコストがかかるリスクもあります。

中古の給湯器を購入する際の注意点

中古の給湯器を買う場合、まず品番・型番をチェックしなければいけないことがわかりました。しかし「どうやら適合に問題はなさそうだ!」と、わかってもまだ購入を早まってはいけません。それだけではなく次の点も必ず確認してください。

中古の給湯器の使用年数は必ず確認を

給湯器の寿命は約10年といわれています。古い給湯器は中古市場に出品された時には正常に作動していても、いつ壊れてもおかしくない状態ともいえるのです。必ず使用年数を確認して少しでも故障リスクの低い製品を選ぶようにしましょう。

自分でのDIYでの取り付けは原則不可

給湯器のガス管接続工事を行うには国家資格が必要です。無資格の一般人がDIYで取り付けるのは大変危険ですし、違法行為となるので注意してください。

中古の給湯器を買った場合も取り付けは業者に依頼を

ネットオークションなどで中古の給湯器を購入した場合も、取り付けは最寄りの業者などに依頼するようにしましょう。

一般的なガス給湯器の設置であれば、4~7万円程度がかかります。一方、エコジョーズやエコキュートなどの高効率給湯器の場合は、一般的なガス給湯器よりも高くなり、10~20万円程度かかります。

なお、採算が取れないことから給湯器の持ち込み交換、取り付けのみの工事を引き受けてくれる業者はほとんど居ないでしょう。

給湯器の固定器具は使いまわし不可

給湯器は壁面、地面、マンションのPS(パイプスペース)などに設置しますが、この時に固定器具も必ず新しくする必要があります。数千円ほどですが固定器具分のコストも忘れないようにしましょう。

中古で給湯器を購入するメリット・デメリット

いくつかの点に注意すれば給湯器は中古で購入しても問題ありません。ただ、気になるのは中古で給湯器を購入するメリットはデメリットを上回るものなのでしょうか。給湯器を中古で買うメリット、デメリットについてまとめました。

メリットは「本体の」リーズナブルさだけ

使用年数5年以内の中古の給湯器をネットオークションで調べてみると、最も安いもので15,000円程度で出品されています。工事費用が6,000円~15,000円ということを考慮すると、最安でおよそ2万円ですむのです。

新品の給湯器では設置費用含めて6万円~25万円が相場なので、中古であればかなりコストカットできます。その反面中古で給湯器を購入するメリットはリーズナブルさだけともいえるので注意してください。

給湯器の中古購入には少なくないデメリットが……

給湯器を中古購入するということは次のようなさまざまなデメリットがあります。安さに飛びついて購入してしまい「こんなはずではなかった」と後悔しないように、デメリットについても正しく理解しておきましょう。

中古品の中に更に当たり外れがある

給湯器に限らずどんな中古品でも当たり外れはあります。中古の給湯器を購入する際によくよく使用年数をチェックしたとしても「使用年数は浅いが毎日ハードに使っていた」という給湯器もないわけではありません。そうなるとやはり、購入してすぐに故障……というような事態を招きがちです。

逆に使用年数は長めでも使用頻度が低く、とくに問題なく利用できそうなお得な中古品もあります。このように、給湯器も中古品は当たり外れがあり「必ず当たりを引く」という保証はありません。それどころか、外れにあたってしまったとしても修理費、買い替え費用などは当然のことながら自分持ちです。

パーツやリモコン、工事費用は別途でかかる

中古でお得に給湯器本体を購入できたとしても、それだけで使えるようになるわけではありません。給湯器の固定器具などいくつかのパーツをそろえなければいけませんし、工事費用も別途かかります。諸経費を計算してみると「新品で購入したのと大差ない!」ということにもなりかねないので慎重に検討したいところです。

コストだけではなく、パーツを探したり業者に依頼したりする手間暇を考えると、忙しい毎日を過ごしている人ほど新品で給湯器を調達してしまった方が面倒がないともいえます。

使用はすべて自己責任で保証がない

「どうやら当たりの中古給湯器をリーズナブルに入手できた!取り付け業者もすぐに見つかった!」と、ラッキーが続いたとしても安心できません。

給湯器はある程度使ってみないと本当に当たりだったかどうかわからないものです。最初こそ調子が良かったものの、ほんの数ヶ月で不具合を起こした……という中古給湯器もあります。

そのような時も、当然のことながら何の保証もありません。中古の給湯器を購入するというのはすべて自己責任となる点にくれぐれも注意してください。

まとめ

ネットオークションで気軽に何でも入手できる時代ですが、給湯器も例外ではありません。新品の何分の一という価格で購入できることもありますし「給湯器を急いで新しくしたいけれど予算が足りない」という時などはぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

品番・型番が同じ給湯器を選択するのが無難ですが、スペックを十分検討すれば型番違いの中古給湯器を利用できるケースもあります。いずれにせよ、パーツ、取付費用などは別途かかる点に注意してください。

また、中古給湯器の購入は自己責任であり、その後の故障などを保証してくれるものは何もありませんので、その点だけ注意が必要となります。

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